本と珈琲のある暮らし

小説やビジネス書を好んで読みます。読書の感想や日々感じたことなどをここに記していきたいと思います。

情報の波に溺れないために『僕らが毎日やっている最強の読み方」

 

 

本書では、佐藤優氏、池上彰氏のお二人が、ふだん新聞、本、雑誌、ネットなどをどのように読んでいるのか、対談形式で、その極意が多数紹介されています。

 


その数なんと70!ひととおり見た感じ、すべてを実践するのは難しいかなとは思うが、一つでも二つでも取り入れることができれば、多いに元がとれる本かなという印象です。

 

 

 

私が個人的に参考になったことは3つです。

 

 

 

①世の中で何が起きているのかを「知る」のが新聞。「理解する」のが書籍。そして理解の土台となる書籍は中学や高校の教科書や古典。

 

 

 

②ネットは便利に見えてとても非効率なツール。その理由は、有益な情報の選別が難しい、信頼性に欠けるものがある、ネットサーフィンの誘惑、情報が偏り増幅されるプリズム効果がある。

 

 

 

③ネットは「読んでいる」のではなく「見ている」だけ。一記事10数秒しか見ていないというニューサイトのデータもあるとか。アウトプット前提で「読む」べし。

 

 

 

特に、③の「アウトプット前提のインプット」はとても共感しました。

 


本で読んだ内容などインプットした情報を忘れないためにはアウトプットが必要!というのは、今までもよく聞いてきましたし、なるべく実践してきました。

 


でも、今回この本を読んで、佐藤氏と池上氏両氏が「講演などのアウトプット前提でインプットしているので、効率的でありしっかり読む」といったお話をされているのを読んで気付きました。より具体的なアウトプットのシチュエーションを想定した上で情報に触れたり、保管したりしないといけないなと!(当たり前ですが…)。

 


例えば、「これ仕事のあの場面で使えるな」とか、「これ飲み会での話のネタになるな」とか。

 


ついつい何となく新聞を見たり、ネットニュースを見たりしがちな自分をちょっとずつ変えていけたらなと思います。

 


情報過多、ノイズ過多な現代で迷う人におすすめの本でした。