本と珈琲のある暮らし

小説やビジネス書を好んで読みます。読書の感想や日々感じたことなどをここに記していきたいと思います。

有終の美『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』感想

 

 

 

だいたいのストーリー(ネタバレあり)

 


イギリスの諜報機関MI6を引退した007ことジェームズ・ボンド。恋人のマドレーヌと穏やかな日々を過ごしていた。

 


2人でイタリアを訪れた際、襲われたことでボンドは自身の足取りを掴まれていることから、恋人であるマドレーヌが裏切ったと思い、二度と会うことはないと告げマドレーヌと別れてしまう。

 


そこから5年後。

ボンドは一人ジャマイカで生活していたが、そこにかつての友人であるフィリックスが訪ねボンドに依頼を持ちかける。

 


フィリックスの話に乗りボンドは、キューバを訪れ、そこでCIAエージェントであるパロマと合流。二人でスペクターのパーティに潜入。そこは実は、ボンドの因縁の相手で今は獄中にいるブロフェルドによって、ボンドをナノマシンによって殺害する場とするよう仕組まれていた。しかし、開発者・オブルチェフの手によって運良くそれを回避し、逆にスペクターたちが次々と死亡。ボンドはオブルチェフを連れて脱出に成功。脱出後、フィリックスの元へ行くが、そこで一緒にいた男アッシュの裏切りにより、フィリックスは命を落としてしまう。

 


ブロフェルドと直接面会することにしたボンド。ブロフェルドが会う条件とした、精神科医となっていたマドレーヌとともに面会へ。しかし面会の前にマドレーヌはサフィンという男にブロフェルドを殺すナノマシンを手につけるよう脅されており、それを知らず手に触れたボンドがブロフェルドを殺してしまうことに。このサフィンこそオブルチェフに指示してスペクターたちを殺した張本人だった。

 


その後ボンドはマドレーヌの元を訪れ、過去に疑ったことを謝罪。そこでマドレーヌに子どもがいることも判明する。

その後、サフィンの刺客によりマドレーヌと娘のマチルドが攫われてしまう。攫われた先はサフィンが毒草を育て兵器を製造する島。サフィンはそこで全世界の人々を対象にした殺戮兵器を製造していた。

 


潜入したボンドはマドレーヌとマチルドの救出に成功。その後、イギリス軍によるミサイルでの兵器破壊の準備のため、防護壁の解除に向かうが、サフィンに撃たれ、さらには「触れるとマドレーヌとマチルドが死ぬ」非情なナノマシンに感染させられてしまう。ボンドは最期にマドレーヌと無線で話した後、ミサイルの雨を浴びる。

 

 

 

感想

 


2時間43分の長尺。なっがい!あらすじ書いててよりそう思った。いろいろ起こりすぎ!

 


ちょっと盛りだくさん過ぎて理解、消化しきれてないところが随所にある感じ。あと前作までを観ていないので、つながりのある部分についても理解しきれてないかなという印象。しっかり楽しむためには、前作までのストーリーをきっちり理解しておく必要がある。

 


今までのストーリーの清算的な意味合いが強い作品(ダニエル・クレイグ版007の最終作)だと思うので、これまで007シリーズを観てきた人だからこそ、フルで楽しめる!という感じなのかな?と思いました。

 


とはいえ、前提知識無しでも楽しめるストーリー。前半のイタリアの世界遺産マテーラをロケ地にしたカーアクション、パロマと連携してのアクション、後半のボンドの単身で何人もの兵士を倒していくシーンなど、アクションも楽しめました。

 


それでも、そういったシーンよりは、観賞後はボンドの生き様!が強く心に焼き付くようなストーリーでした。

(あとサフィン役の役者さんラミ・マレックボヘミアン・ラプソディのフレディと同じ役者さんで、おっ!って思った)

 


また、新たな007が始まるとしたらどんな描かれ方をするのか今から楽しみです。