本と珈琲のある暮らし

小説やビジネス書を好んで読みます。読書の感想や日々感じたことなどをここに記していきたいと思います。

50年経っても色褪せない『ゴッドファーザー』

特に素晴らしい傑作娯楽映画を選び、全国の映画館で1年間にわたって連続上映する「午前十時の映画祭」。

 

近くの映画館で「ゴッド・ファーザー」が上映されるとのことで鑑賞しました。

 

paramount.jp

 

1940年代アメリカの「マフィアの抗争の物語」。

 

「ゴッド・ファーザー」として、マフィアファミリーや友人らから慕われるドン・コルレオーネ(ヴィトー)。

今後のマフィアにおける資金源として麻薬に手を出すか、という話をきっかけに他のマフィアファミリーとの抗争が始まっていく。

仲間を殺され、自身も撃たれ重傷。そんな中、堅気として生活していた息子のマイケルが、傷ついた父を見て裏社会に入ることを決心。会談に応じる応じると見せかけ、父を撃った首謀者のソロッツオと汚職警官を銃殺。マイケルはシチリア島に一時避難する。

一命をとりとめたヴィトーは5大マフィアファミリーを集め休戦協定を結ぶ。これによりアメリカに戻ることができたマイケルはヴィトーの後を継ぐことに。

ヴィトーが亡くなった後、マイケルは5大ファミリーのボス全員を暗殺。兄のソニーの暗殺に加担したファミリー内のカルロも逃がすと見せかけて粛清する。

後日、ソニーの妻がマイケルに夫を殺したのかと詰め寄り、それを見ていたマイケルの妻のケイが真偽を問い詰めるがマイケルは否定。ファミリーたちがマイケルに忠誠を誓う様子をケイが不安そうに見つめる場面で物語は終わる。

 

 

 

この映画は馴染みの無いマフィアの世界を、静かにスリリングに見せてくれる。ファミリーの仲間への深い愛情。一方で見せる非情さ。一人一人の心情の描写が丁寧(だからこそ上映時間が172分(約3時間)もある)。マフィアゆえ人を殺す描写も多いが、その人間模様は心惹かれます。

 

1972年製作の映画で公開から50年が経つ映画ですが、古臭さは無く、魅力を失わない映画だなと思いました。