本と珈琲のある暮らし

小説やビジネス書を好んで読みます。読書の感想や日々感じたことなどをここに記していきたいと思います。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ひねくれ女子の脳内『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ)

勝手にふるえてろ (文春文庫) 作者:綿矢 りさ 文藝春秋 Amazon 初めて綿矢りささんの小説を読みました。 デビュー作の『インストール』、そして芥川賞の『蹴りたい背中』など、若くして注目された綿矢りささん。名前や作品名は知っていて、いつか読みたいと…

言葉の力『本日は、お日柄もよく』(原田マハ)

目次 意外なストーリーと読みやすさ だいたいのあらすじ 言葉の力 本日は、お日柄もよく (徳間文庫) 作者:原田マハ 徳間書店 Amazon 意外なストーリーと読みやすさ 今回読んだ本は原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」。 わたしがよく見るYouTubeチャンネ…

本を読んでもすぐ忘れてしまうのはなぜなのか?

目次 本を読んでもすぐ忘れちゃう なんですぐ忘れてしまうのか どうすれば忘れないようにできるのか では具体的に何をするか 忘れないだけではなく思考力のトレーニングにもなる とはいえ本の読み方は人それぞれ おすすめの本(参考図書) 本を読んでもすぐ…

「これは難しい問題ですね(`・ω・´)」って言って終わりがちなのなんとかしたい『自分の頭で考える日本の論点』(出口治明)

ライフネット生命創業者の出口治明さんの本『自分の頭で考える日本の論点』を読みました。 自分の頭で考える日本の論点 (幻冬舎新書) 作者:出口治明 幻冬舎 Amazon いや〜勉強になる本でした。よく言われる「憲法9条は改正すべきか?」とか「年金制度はほん…

普通ってなんだ?『コンビニ人間』(村田沙耶香)

コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon これは、すごい小説だ。 ページ数も少なく読みやすそうな本だな〜とか思って読んだが驚いた。 たしかに読みやすいしすぐ読める。 ただ内容が衝撃的。 「普通」という感覚が麻痺しそう。いかに自分…

かっこいい大人になりたい『具体と抽象』(細谷功)

具体例を使って分かりやすく話してくれる人ってかっこいいなあ… と、普段よく思います。 というのも職場でそういう人がいます。 その人の性格とか趣味とかなんでもいいんですけど、要はその人に合わせた具体例を設定して、分かりずらいことを説明してくれる…

我々はどんな未来を残すのか?『シン・ニホン』(安宅和人)

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング) 作者:安宅和人 ニューズピックス Amazon どんな内容? 著者は安宅和人さん。YahooのCSO。 まだ読んだことがないけどベストセラー『イシューからはじめよ』の著者。 国の…

愛を知らないことの切なさ『ファーストラヴ』(島本理生)

ファーストラヴ (文春文庫) 作者:島本 理生 文藝春秋 Amazon 第159回直木賞受賞作。 あらすじ アナウンサー志望の女子大生・環奈が父親を包丁で刺し殺してしまう。臨床心理士の真壁由紀は環奈についての小説執筆の依頼を受け、彼女との面会して話を聞きなが…

この話をどう消化したらいいのか?『破局』(遠野遥)

破局 作者:遠野遥 河出書房新社 Amazon 何だこの物語は…?これが芥川賞なのか…?私はすごい読書家でもなく、何となく気になった本を趣味レベルで読むくらいで芥川賞の意味もよく分かってないですが、これがいわゆる「良い小説」なのでしょうか?? 以下、感…

この関係に名前はつけられない『流浪の月』(凪良ゆう)

おもしろい。本屋大賞に去年選ばれてなんとなく買ってなんとなく読んだ時より、2回目に読んだ今回の方が断然おもしろかった。 あらすじ 小学生の更紗は自由な両親のもとで自由に暮らしていた。しかし父親が急死し母親に見捨てられ伯母さんの家に行ってから、…

良い文章は書き出す前に決まっている『新しい文章力の教室』唐木 元

ブログを書いてみて思ったこと。それは、 「うまく書けない…。良い文章ってどう書いたらいいんだ?」 新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ 作者:唐木 元 インプレス Amazon その思いでこの本を手に取り、読…

『明け方の若者たち』カツセマサヒコ 感想

明け方の若者たち (幻冬舎単行本) 作者:カツセマサヒコ 幻冬舎 Amazon カツセマサヒコさんの『明け方の若者たち』を読んだ感想です。 表紙の綺麗な色合いだったり、タイトルの刹那的な感じに惹かれました。 著者はカツセマサヒコさん。今作が処女作です。以…