本と珈琲のある暮らし

小説やビジネス書を好んで読みます。読書の感想や日々感じたことなどをここに記していきたいと思います。

我々はどんな未来を残すのか?『シン・ニホン』(安宅和人)

 

 

どんな内容?

著者は安宅和人さん。YahooのCSO

まだ読んだことがないけどベストセラー『イシューからはじめよ』の著者。

国の審議会などにも多数参画している方です。

 

 

 

本書にて書かれている内容は、私の印象に残っていることを中心にざっくり言うと、

  • AI×データ社会において、指数関数的に社会が変化している。そこには地政学的、環境的な要因も掛け算されてさらに変化が加速している。
  • これから必要となる人材とは、スポンジ(知識の吸収)ではなく、気づき(知識を吸収し組み合わせて化学反応を起こす力)。そして突出したものを持ち変革を起こせる「異人」。
  • 日本の出遅れと課題は定年でシニア層の経験を切ってしまうこと、女性の力が使えていないこと、若者への投資が少ないこと、科学技術等の伸ばすべき分野への投資ができておらずひとまず技術も育ちづらいこと等。
  • 我々はどんな未来を残すのか?を考えなくてはならないというメッセージ。

 

 

 

感想

私自身が思ったことは大きくふたつです。

 

ひとつは、自分の自己成長の方向性として、単にいろいろな知識をインプットするのではなく、インプットした知識を自分の中の既存の知識を組み合わせて気づきを得るということを意識して訓練していきたいと思いました。

 

もうひとつは、これからの日本大丈夫?ということです。

今後の政治を見る際に「過去や今ではなく未来にどのくらい投資しているか?」という視点をもちたいと強く思いました。

 

本書は400ページくらいありちょっと尻込みしてしまうボリュームですが、いろいろな気づきを得ることができました。

 

私は基本図書館で本を借りて読んでいるのですが、この本はあらためて買って丁寧に再読したいと思える一冊でおすすめです。