本と珈琲のある暮らし

小説やビジネス書を好んで読みます。読書の感想や日々感じたことなどをここに記していきたいと思います。

「これは難しい問題ですね(`・ω・´)」って言って終わりがちなのなんとかしたい『自分の頭で考える日本の論点』(出口治明)

ライフネット生命創業者の出口治明さんの本『自分の頭で考える日本の論点』を読みました。

 

 

 

 

いや〜勉強になる本でした。よく言われる「憲法9条は改正すべきか?」とか「年金制度はほんとに破綻するのか?」とか「生活保護orベーシックインカムか?」とか、いろーーーんな難しい問題に対しての出口さんなりの考えとそれに至る考え方が書かれています。

 

 

個々の問題というよりも、問題に対して

 

①その問題をどう理解して(自分なりの分類をして)

→例えば、正解のあるもの、無いもの、正解はあるけど意見が割れてしまうもの、具体的なものと抽象的なものなど

 

②基礎知識や調べた知識を使い

→知識人になる必要はなくて必要なことはGoogleでその時に調べればいい。より必要のは考える力の方。

 

③タテ、ヨコ、算数(数字・ファクト・ロジック)で考えて自分なりの答えを出すか

→タテ=時間軸、先人たちの試行錯誤の結果である歴史、ヨコ=空間軸、周りや世界での試行錯誤を参考にする、そして数字・ファクト・ロジックを用いて考える。

 

が「考える」ということの基礎なんだな〜と勉強になった。

 

 

本を読みながら日本のさまざまな問題についてあらためて考えて、その後に出口さんの考え方を見ると、自分は「二者択一的に、または極端に答えを出そうとしがちだな〜」とか「知識を覚えていることが正義になっちゃってるな〜」とか、それこそ「これは難しい問題ですね(完)」としか言えなかったりと、自分の思考のクセとかダメなとこが少し見えたような気がします。

 

日頃から自分なりの考え方を訓練して、反射的に「これは難しい問題ですね(`・ω・´)キリッ」って言わないように意識してみよう…。